【NEXCO中日本】一部のパーキングエリアの「ゴミ箱撤去」へ

一部のパーキングエリアからゴミ箱が姿を消す
東海地方の高速道路網を管理するNEXCO中日本が、トイレのみが設置された小規模なパーキングエリア(PA)12カ所から、ゴミ箱を撤去したことを11月7日に公式発表しました。
撤去の対象となったPAはいずれも売店がなく、自動販売機とトイレのみのシンプルな施設。例として、岐阜県の 岐阜三輪PAでは、10月14日に空き缶捨て用ゴミ箱3基が撤去され、その跡には地面の色が変わった跡だけが残っています。
運営側は「レジャー・家庭ゴミの持ち込みが相次ぎ、呼びかけでは改善できなかったため、防犯・管理の観点から苦渋の決断をした」と説明しています。
背景に「家庭ゴミの持ち込み」で対応に限界
撤去の大きな理由として挙げられているのが、『高速道路上で発生したゴミ』ではなく、レジャー帰りや家庭からの「持ち込みゴミ」が多発していたことです。NEXCO中日本は、家庭で出た燃えないゴミやバーベキュー網などの捨て場にPAを利用するケースが散見され、呼びかけによる改善が進まないことを理由に挙げています。
特にトイレと自販機のみの施設では、清掃頻度や監視体制に限界があり、処理・管理コストの増加も運営側の苦悩となっていました。
利用者の戸惑いと“休憩空間”としての役割再考
一方、利用者側からは「休憩ついでにゴミを捨てられなくなって不便だ」といった戸惑いの声が上がっています。
また、SNS上には「高速代も払って利用しているのにゴミ箱までなくなるのか」という不満の声も多く投稿されています。
この事案は、PA・SAが単なる休憩スポットであるというだけでなく、「利用者が安心してゴミを処理できる場」であるという期待とのギャップを浮き彫りにしています。運営側のコスト・管理制約と、利用者の利便性・安心感という二軸で、施設の役割そのものが再考されていると言えるでしょう。
次代に向けて求められる「サービスのあり方」
今後、こうした施設では「ゴミ箱を置かない」という選択肢を取る際のメッセージ発信や利用者への案内が重要になってきます。具体的には、車内ゴミを持ち帰るための明示的な表示や、PA外で処理可能な代替手段(道の駅など)の案内整備が考えられます。また、利用者側も「出したゴミは自分で持ち帰る」というマナー意識を持ち、従来の“置いていってもいい”という暗黙の前提を見直す必要があります。高速道路利用が増える中で、休憩施設が長時間走行の安全と快適を支える場である以上、運営・利用双方の意識改革が進むことが、次世代の“休憩サービス”の質を左右するでしょう。
<引用:毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20251110/k00/00m/040/238000c>